カルトの兆候
−彼らをどこで見分けるか−
出典:Newsweek日本版1995年4月15号、25ページのコラム。
Original by DR. MICHAEL LANGONE, AMERICAN FAMILY FOUNDATION
(訳文は埼玉大学大学院生尾形薫氏による)
1.実在のカリスマ的指導者が中心にいて、メンバーは無条件に心酔している。
2.新しいメンバーの獲得に余念がない。
3.金儲けにのめり込んでいる。
4.質問したり、疑問を持ったり、反対意見を唱えることは認められず、 罰せられるケースさえある。
5.瞑想や詠唱、体力を消耗させる労働など精神を麻痺させるテクニックを用いて疑いの心を持てないように仕組んでいる。
6.指導者がメンバーの考え方や行動、感情を細部に至るまで支配している。
7.エリート主義的な発想に立ち、集団とそのメンバーと指導者は特別な高い地位に あると主張している。
8.自分たちは善、外部者は悪という「二分法」的な考え方に立ち、一般社会との 軋轢を生み出している。
9.主流の宗教の聖職者などとは違って、指導者にはいかなる権威に対しても従う意思がない。
10.倫理に反すると考えられるようなこと(不正な目的の募金活動など)でも、 目的のためなら正当化されると教える、
または、ほのめかす。
11.メンバーの罪悪感をあおって、支配力を強めている。
12.メンバーは集団に従属させられ、家族や友人との絆は断たれ、それ以前の 個人的な関心事も忘れてしまう。
13.メンバーは当然の義務として、集団の活動に法外なまでの時間を費やすことを 求められる。
14.同じ集団のメンバーとの共同生活や、メンバーのみとの交流が奨励される、あるいは、義務づけられている。